葉・樹皮・樹形のちがいに注目すると、街路樹も山の木もぐっと覚えやすくなります。
木の名前が覚えにくいのは、花の時期だけでなく葉や樹皮も見ないと区別できないことが多いからです。
一方で、毎回すべてを覚える必要はありません。モミジなら葉の裂け方、マツなら針葉の束の本数、ナラならどんぐりや葉裏の色など、まず見る場所を決めるだけでかなり見分けやすくなります。
ここでは、これまでのクイズに入っていた木本中心の内容を、現地で思い出しやすいメモとしてまとめました。
花の咲く順番や若葉の色、香りなど、春の短い時期に役立つポイントを集めました。
春に淡いピンクの花を咲かせる。日本全国の代表的な花見の木。 見分けるときは花が葉より先に咲くをまず意識すると覚えやすくなります。
秋に鮮やかな紅葉を見せる日本を代表する紅葉樹。 見分けるときは葉が5〜7裂の手のひら型をまず意識すると覚えやすくなります。
常緑の大木で、独特の樟脳の香りが特徴。神社の御神木として多く見られる。 見分けるときは葉を揉むと樟脳の香りをまず意識すると覚えやすくなります。
日本の野生のツバキ。常緑高木で冬〜春に赤い花を咲かせる。 見分けるときは赤い5弁花(冬〜春、12〜4月)をまず意識すると覚えやすくなります。
日本固有の落葉高木。早春に白い花を咲かせる。ハクモクレンに似るが自生種。 見分けるときは白い花の下に小さな葉が1枚つく(ハクモクレンにはない)をまず意識すると覚えやすくなります。
日本固有の野生の桜。山地の落葉広葉樹林に自生し、古来より「花の王」として愛でられてきた。 見分けるときは花と赤みを帯びた若葉が同時に展開するをまず意識すると覚えやすくなります。
春に芳香のある紫〜白の花穂を垂らすつる性落葉木本。日本固有種。 見分けるときは長い花穂(穂状花序)が垂れ下がる(春)をまず意識すると覚えやすくなります。
暖温帯の海岸近くや山地に多い常緑高木。照葉樹林の代表樹種で、神社の鎮守の森によく見られる。 見分けるときは葉を揉んでも樟脳臭がない(クスノキとの違い)をまず意識すると覚えやすくなります。
北海道・本州の河川沿いや山地に生える落葉高木。日本のニレの代表種で、北海道では特に多く見られる。 見分けるときは葉の基部が著しく非対称(片方が大きく突出)をまず意識すると覚えやすくなります。
針葉のつき方、樹皮、実の形に注目すると、似た仲間どうしの区別がしやすくなります。
扇形の葉と銀杏(ぎんなん)で知られる裸子植物。生きた化石とも呼ばれる。 見分けるときは扇形の葉(中央にV字の切れ込みあり)をまず意識すると覚えやすくなります。
海岸に多く分布する常緑針葉樹。日本の海岸風景を代表する松の一種。 見分けるときは針葉が2本束(複葉)で長さ7〜12cmをまず意識すると覚えやすくなります。
日本固有の常緑針葉樹。建築材・工芸材として最も重要な樹木の一つ。 見分けるときは葉の裏にY字(蝶型)の白い模様をまず意識すると覚えやすくなります。
海岸に多く分布する常緑針葉樹。日本の海岸風景を代表する松の一種。 見分けるときは針葉が2本束(複葉)で長さ7〜12cmをまず意識すると覚えやすくなります。
日本を代表するマツの一種。山地・丘陵地に広く分布する常緑針葉樹。 見分けるときは針葉が2本束で長さ5〜12cm(クロマツより細くやわらかい)をまず意識すると覚えやすくなります。
関東以西に多い常緑高木。カシ類の中でも特に多く見られる種。 見分けるときは常緑で細長い葉(葉先が尖る)をまず意識すると覚えやすくなります。
北海道・本州・四国の山地に自生する常緑針葉樹。雌雄異株で、秋に赤い仮種皮に包まれた種子をつける。 見分けるときは平らな針状葉が左右二列に並ぶように見えるをまず意識すると覚えやすくなります。
本州・四国・九州の山地に自生するイチイ科の常緑針葉樹。碁盤・将棋盤の最高級素材として知られる。 見分けるときは葉の先端が鋭く尖り、触ると痛い(イチイは比較的やわらかい)をまず意識すると覚えやすくなります。
山地に多い落葉高木。コナラより標高の高い場所に生え、ブナ帯の重要な構成樹種。 見分けるときは葉はコナラより大きく(長さ7〜15cm)、波状の鋸歯があるをまず意識すると覚えやすくなります。
暖温帯の丘陵・低山に生える落葉高木。コルク質の厚い樹皮が最大の特徴。 見分けるときは樹皮が厚くコルク質でゴツゴツ(クヌギより厚い)をまず意識すると覚えやすくなります。
冷温帯を代表する落葉高木。「森の女王」とも称され、ブナ林は豊かな生態系を支える。 見分けるときは樹皮が滑らかな灰白色(マダラにならない)をまず意識すると覚えやすくなります。
山野に自生するブナ科の落葉高木。秋に甘い栗の実がなることで広く知られる。 見分けるときは葉は細長く先端が尖り、鋸歯の先端が刺状(針状)をまず意識すると覚えやすくなります。
暖温帯の山地に生える落葉高木。コナラに似るが葉が大きく、西日本に多い。 見分けるときは葉はコナラより大きく(長さ10〜20cm)、大きな波状の鋸歯をまず意識すると覚えやすくなります。
大きな葉、段状の枝ぶり、掌状複葉など、遠目でも気づきやすい特徴を中心に整理しました。
山地の渓流沿いに生える落葉高木。日本固有種で、大木になり御神木になるものも多い。 見分けるときは大きな掌状複葉(5〜7枚の小葉が放射状、小葉の長さ20〜40cm)をまず意識すると覚えやすくなります。
山地に多い落葉高木。水平に段状に広がる枝ぶりが特徴で、遠くからでも識別しやすい。 見分けるときは枝が水平に段状に広がる(層状の樹形)をまず意識すると覚えやすくなります。
山地に生える落葉高木。日本最大級の葉をもち、長さ20〜40cmにもなる大きな葉が特徴。 見分けるときは葉が非常に大きい(長さ20〜40cm)、倒卵形をまず意識すると覚えやすくなります。
北海道〜本州の山地に自生する落葉高木。日本固有のカエデで、秋の紅葉が美しい。 見分けるときは葉が大きく(径10〜15cm)9〜11裂の丸みある手のひら型をまず意識すると覚えやすくなります。