小さな草花ほど、咲く時期や育つ場所、蕾や実の形が見分けの手がかりになります。
草花は木より小さいぶん、ぱっと見ではどれも似て見えます。
でも、朝だけ咲く、湿地に群生する、白い総苞片を持つ、綿毛を飛ばすなど、それぞれに強い個性があります。
ここでは道端の雑草から山の花まで、覚えておくと散歩や登山が少し楽しくなるポイントをまとめました。
早春の野原や道端で出会いやすい草花は、蕾の向きや葉の出方がよいヒントになります。
春から秋にかけて黄色い花を咲かせる多年草。道端や公園で最もよく見られる野草の一つ。 見分けるときは黄色い頭状花序をまず意識すると覚えやすくなります。
夏から秋にかけて青い花を咲かせる一年草。朝開いて午後にはしぼむ。 見分けるときは鮮やかな青い花弁2枚と白い花弁1枚をまず意識すると覚えやすくなります。
北米原産の帰化植物。春から初夏にかけて白〜淡いピンクの花を咲かせる。 見分けるときは白〜淡いピンクの頭状花序(舌状花が非常に細い)をまず意識すると覚えやすくなります。
湿った半日陰に群生する多年草。「十薬(じゅうやく)」とも呼ばれる薬草で、乾燥させてどくだみ茶として利用される。 見分けるときは葉を揉むと強烈な臭気(どくだみ臭)をまず意識すると覚えやすくなります。
春だけ姿を現す多年草。「春の妖精(スプリング・エフェメラル)」の代表種。落葉広葉樹林の林床に群生する。 見分けるときは紫紅色の花弁が反り返って下向きに咲く(3〜4月)をまず意識すると覚えやすくなります。
日本固有の多年草。早春にフキノトウ(花茎)が葉より先に地面から顔を出す。春を告げる野草として知られる。 見分けるときは早春にフキノトウ(丸い花穂)が葉より先に出るをまず意識すると覚えやすくなります。
踏まれても踏まれても生き続ける強靭な多年草。道端・公園など人が踏み歩く場所に特に多い。 見分けるときは根生葉のみで楕円形の葉が地面に広がるをまず意識すると覚えやすくなります。
ヨーロッパ原産の帰化植物。早春から春にかけて青い小さな花を咲かせる一年草。全国の道端・草地に広く帰化。 見分けるときは青い4弁花(径5〜8mm、下の1枚がやや白っぽく小さい)をまず意識すると覚えやすくなります。
高山帯、湿地、林内の半日陰など、育つ場所と花の姿をセットで覚えると印象に残ります。
高山帯の砂礫地に咲くケシ科の多年草。「高山植物の女王」と呼ばれる日本を代表する高山植物。 見分けるときは淡いピンク〜紅紫色の馬の顔型の花をまず意識すると覚えやすくなります。
秋に青紫の筒状の花を咲かせる多年草。日本各地の山地・草地に自生する。 見分けるときは青紫の筒状花(先端が5裂)が上向きに咲くをまず意識すると覚えやすくなります。
林内の日陰に群生するツユクサ科の多年草。葉がミョウガに似ることが名の由来だが、まったく別の植物。 見分けるときは葉はミョウガに似た大きな楕円形(15〜30cm)をまず意識すると覚えやすくなります。
道端・林縁・空き地に生えるケシ科の二年草。茎や葉を折ると橙黄色の乳液が出るのが最大の特徴。 見分けるときは茎・葉を折ると橙黄色の乳液(有毒)が出るをまず意識すると覚えやすくなります。
湿地・池のほとり・水田周辺に生えるドクダミ科の多年草。夏至から数えて11日目「半夏生」の頃に花が咲くことが名の由来。 見分けるときは花期(6〜8月)に上部の葉が白くなる(半分白い)をまず意識すると覚えやすくなります。
日本固有のユリ。山地の林縁や草地に自生し、夏に大きな白い花を咲かせる。日本のユリの中で最大級。 見分けるときは大きな白い花(径15〜25cm)に黄色の筋と赤褐色の斑点をまず意識すると覚えやすくなります。
七草や薬草のように、季節行事や名前の由来と一緒に覚えると忘れにくくなります。
秋の七草の一つ。日本の草原・山野を代表するイネ科の多年草。十五夜の月見飾りとして親しまれる。 見分けるときは秋に銀白色〜赤みを帯びた穂を出す(高さ1〜2m)をまず意識すると覚えやすくなります。
秋の七草の一つ。山野・道端・荒地に旺盛に繁茂するつる性の多年草。根から葛粉が採れる。 見分けるときは3枚の大きな小葉からなる3出複葉(葉の裏が白っぽい)をまず意識すると覚えやすくなります。
日本固有のリンドウ科の一年草。日当たりの良い山地の草地に自生し、秋に白い花を咲かせる。 見分けるときは白い5弁花に紫の筋と蜜腺溝がある(9〜11月)をまず意識すると覚えやすくなります。
夏から秋にかけて道端・空き地・畑に最もよく見られるイネ科の一年草。「猫じゃらし」の名で親しまれる。 見分けるときは円筒状の穂に緑〜紫色の剛毛が密生する(ふさふさ)をまず意識すると覚えやすくなります。